アニマルウエルフェア連絡会

人と動物との適切な関係づくりを考えます。
<< March 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
 
動物愛護法執行の難しさ
このブログはメールマガジンどうぶつネットにゅーす2013.11.21日号vol.103と同じ内容です。重複の際にはお許しください。

 昨年3月、都内の愛護動物遺棄事件が、ボランティアリーダーやボランティアさん、また弁護士さんなどの努力により、やっと起訴になりました。平成25年11月19日付、検察庁からの処分通知書のコピーは下のホームページにあります。
http://awn.sub.jp/qa/qa_iki_12.12.html
 事件当時、「犬を生き続けられるところに捨てても遺棄犯罪にならない。」と言った警察。「動物愛護法の罰則は抑止効果が目的」と言って取り合わなかった役所。どちらも大きな間違いを犯し、法の執行者でありながらの不作為といえます。
 保護下にある愛護動物の保護を放棄し遺棄したときは、動物愛護法で100万円以下の罰則のある犯罪です。
 動物愛護法の執行の難しさの原因が、「動物が物ではない」「動物には命がある」などの憲法にも似た「動物基本法」を我が国が持たないことにあることは既に言い伝えられています。
 「医は仁術」などの哲学に裏付けられている人間を診る医師と、動物の獣医師がまったくの別物であるとの認識も「動物が物ではなく、命ある。」などの法整備がないからこその混乱です。命のない物ならば生命保険に該当しないため、せいぜい物損の損害保険扱いにされます。医を仁術としない某獣医師が、犬の損害保険を利用して、事故の期日を改ざんし約30万円をだまし取ったニュースが昨日から報道されています。
 愛護動物を商用に供する場合も同様の混乱が起こっています。今年の9月に改正施行された動物愛護法の本法に「終生飼養」と「繁殖制限・(繁殖に関する適切な措置)」が新たに加わりました。「基本法」のない中で、ひとつの動物愛護法だけでは整合性のとれない事態が数多くあります。
 動物愛護法の中で、畜産動物に言い及ぶ時「終生飼養」と「繁殖制限」などはあり得ない事態ですが、畜産動物の福祉も同じカテゴリーで話題になります。「(動物)基本法」が前段にあるとき、畜産動物などの福祉などを盛り込む「畜産動物法」なども想定されます。そのような仕組みの下で、どうしても必要ならば「動物取扱業法」のほか、展示、使役、実験、皮革、などなど、法整備の細分化を求めるそれぞれの勢力分野からの考えが起るのも想定のうちと思われます。
 現状では、「動物が人のために働き、人の役に立つ」などのひとくくりの勢力分野の力が巨大のため、「動物は物ではなく、命ある。」などの小さな声はかき消されそうです。そうならないためにも、現行法に準拠した、適切な法の執行をひとつづつ、コツコツとしかし極めて強く目指したいと思うのです。

=^.^= =^.^= =^.^= =^.^= =^.^= =^.^= =^.^= =^.^= =^.^= =^.^=
【お願い】メールマガジン購読(無料)や、バックナンバーの閲覧は下記のURLよりお願いいたします。どうぶつネットにゅーすでは、人と動物との身近な話題をテーマにさまざまな事件や出来ごとを随時配信します。どうぞごひいきに・・・
http://awn.sub.jp/

(C) 2019 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.