アニマルウエルフェア連絡会

人と動物との適切な関係づくりを考えます。
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ノネコという猫はいません!!
※このブログは「メールマガジン・どうぶつネットにゅーす」と同じ内容です。重複の際にはお許しください。
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  少しややこしいですが、新種の動物を発見していないのに、古くからいる動物が棲む環境の、例えば住宅街か、山林かなどの違いによって、国の機関の林野庁が新たな動物名を命名し、その動物に新たな学名を付けていたとしたら、それは学術的に適切に認められるのでしょうか?・・・という疑問が続いていたのですが、やはり無理と思われるのです。

 動物愛護法(当時の保護法)は昭和48年からですから、その前の昭和39年に当時の林野庁が、鳥獣保護法上(但し略称)で狩猟してもよい動物の「狩猟鳥獣」に「ノネコ」を揚げて、新しい学名も付けました。
 そのときの林野庁は「ノネコと家ネコとは動物学上は同一のネコである」との解説をしていますから、動物学上の新種の「ノネコ」はいないことを自ら証明しています。
 現在は所管が環境省に移っていますが、鳥獣保護法の、第二条第3項の「狩猟鳥獣」に、同法の施行規則第三条で「環境省令で定める別表第一に掲げる鳥獣」とし、別表第一に「ノネコ(フェリス・カトゥス)」を掲げています。ちなみに猫の学名は「フェリス・シルヴェストリス・カトゥス」なのだそうです。
 現代では動物愛護法も何回かの見直しを経ましたし、施行当初の動物保護法の時代から、飼い主のいるかいないかに関わらず、犬や猫を含む11種の動物を、愛護動物(当初は保護動物)とし、殺したり傷つけたりした場合には罰則のある違法行為で犯罪です。
 林野庁が猫をノネコと言い換えて、狩猟鳥獣の対象動物にもなる、などとした昭和39年当時の解説は時代と共に変わりました。
 「ノネコ(フェリス・カトゥス)」を命名した昭和39年当時の林野庁の解説の通り、動物学上にノネコはいません。いないノネコに学名をつけるのは困難と思われるのですが、付いています。
 一部の役所なども当時の林野庁と同じに、愛護動物の野良猫をノネコと言い換えて、鳥獣保護法に従っているなどといって狩猟し致死処分することを、新しい法律が優先するとの決まりにあてはめると、動物愛護法上の愛護動物殺傷犯罪になると思うのです。
 見直しを繰り返した改正動物愛護法は今年9月に施行され、愛護動物殺傷犯罪の罰則は罰金200万円・懲役2年に倍増されます。

●林野庁の文書資料のコピーなどネタもとの詳しいホームページは・・・

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