アニマルウエルフェア連絡会

人と動物との適切な関係づくりを考えます。
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災害は繰り返す・・・
 ※時間の推移に従い投稿済のブログ内容が、実際には改善されている事態もありますのでご了承ください。
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 過去の災害時に、その都度動物愛護のネットワークが慌ただしく作り込まれました。今回もそうですし、AWN連絡会の発足も有珠山噴火災害がきっかけでした。

 「動物が命あるものであることにかんがみ、(〜うんぬん)」などの法の精神を、社会の多くの人々に伝わり易く「人と動物との適切な関係作り」などとして促すとき、「ペット」や「愛玩動物」という表現を多く用います。「ペットブーム」が一般的になり「ペットは家族」などの報道も日常的ですが「ペットが家族なら、何故被災地に置き去り?」なのでしょうか?その答えを適切に明かすマスメディアにも出合いません。

 過去もまた今回もそうですが、被災したペットは最早単なる愛玩「物」などではなく「命ある愛護動物」です。災害対策の救援の対象から取り除かれる動物と、救援を行おうとする人々と、双方の食い違いから起こる大きな混乱を何度も体験しました。
 例えば「動物よりも人命だ」などは、ある勢力には禁句ですが、そのほかには理解しがたいことの様です。そこで広く世間に「動物が命あるもの」などを訴える「動物ボランティア団体全国民間ネットワーク」が立ち上がりました。(このネットワークについては、また機会を改めます。)

 過去と今回の大きな違いは、平常時から国家公認公益法人の集合体による「緊急災害時動物救援本部(以下、救援本部)」があったことです。震災当日には既に組織されていたものと考えられます。過去の災害時の余剰義援金もいくらかはプールされていたようですし、直ぐに「動物救援義援金」の集約も行われました。従って関係自治体などと調整のもと、直ぐに仮設動物シェルターの設置と救済システムが始まるものと強く期待され、多くの方々がこの本部への募金をすすめました。
 その理由は・・・「救援本部」が司令塔になり、被災動物を受け入れる拠点を置かない限り、今迄と同様に「緊急に救援を行おうとする人々の勢力」にマスメディアをはじめとする社会全体が翻弄されるからです。
 その結果さまざまな動物救済体制が乱立し、国家公認の動物救援本部の権限も機能も作用しにくくなることを何度も体験していました。
 今まさにその同じ過去を繰り返しています。今さら過ぎた日々を責め立ててもどうにもなりませんがほんの一例を上げながら、今後に向けて思いをすすめます。

●ある公式な会議で動物救援本部の構成団体から派遣された有識者が、結果的に「動物より人命」と受け止められる発声をしてしまいました(本年5月、都庁で)。◆災害発生時に動物救援の具体的で実質的な仕組みや拠点を立ち上げていたのならこのような「禁句」に触れなくて済んだのですが・・・!但し一方ではこの重鎮団体の、各勢力分野を包括する調整力は絶大とされています。

●「十分な預かり先がないのにペットを集め、たらい回しにするなどの悪質な団体もある」として注意を促した同本部構成団体が新聞報道されました。(5月19日毎日新聞)◆災害発生時に同本部が動物救援シェルターを設置していないため、被災動物の公的な受け入れ先のない事態への言及を避ける言い逃れと皮肉られ、本末転倒・・・!しかし一方でこの団体の、命ある動物の擁護活動は広く評価されています。

●同じく本部構成団体の一つは「被災動物の救援活動は被災した飼い主への支援である」との考え方を表明し、飼い主による被災愛玩動物の飼育管理を防災協定の基準に組み入れているようです。◆放置されあるいは放浪する飼い主不明の被災「愛護」動物救済には自ずとさまざまな条件が付くものと思われます・・・!同様に、この団体の適正飼育などの教育システムは他に類をみません。

●動物救援本部とは名称もそれぞれ別途に、関係自治体や関連団体のうち、主に各県や市の獣医師加盟団体などが主体の動物救済の拠点が複数箇所設置されています。◆多くの人々は、被災動物の直接的な救援を望みます。理念も勢力分野も異なる動物救援本部構成4団体に一つの同じ道理を求めても、当初より困難と思われます。

●愛護動物所管の環境省は、動物救援に際しての資金や物資の提供や要員募集を当初から積極的に行おうとしています。

 以上などの際立つ事例から今後を判断すると・・・
 被災動物を救援するための根拠法令があいまいなので、国や自治体が積極的に動きにくい事態の解消を目的に「動物救援本部」が考えられたと思われますが、2ケ月を経過して実質的には環境省が動物救援の推進力になっているようです。そこで・・・

(1)これからは「環境省動物愛護管理室」に動物救援本部を置いて司令官役を担い、適切な指揮を出せるようにし、必要ならば法体系を整える。
(2)現在の動物救援本部構成4団体制度を見直し、それぞれ独立してその得意分野や特色を最大限活かせるようにし、環境省に置く動物救援本部から司令を受けた関連自治体の動物救援所管と協働し、被災動物同行避難所の運営や救済シェルターを設置する。
(3)今回立ち上がった「動物ボランティア団体全国民間ネットワーク」やそのほかの「動物が命ある」と思い何かを行う人々やグループなどは、環境省と自治体と公益4団体が協働で運営する各地の救済シェルター拠点に帰属し、ボランティア活動を推進できるようにする。
 以上(1)〜(3)は、過去の体験や現状から判断されるアイデアの一つですが、未曾有の大震災ですから今迄に無い思い切った方法ができると思うのです。

 もっと詳しくは|AWN連絡会・東日本大震災|で

動物 動物愛護 | 20:55 | - | - | - | - |

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